BIBLE STUDY

新しい信者のためのQT

霊的な飢饉(アモス 8:11-13)

1. アモスが預言者として活動していた時代はどのような時代だったでしょうか。 (アモス 2:6、4:1、5:11-12、8:4)

●アモス 2:6
主はこう言われる。イスラエルの三つの罪、四つの罪のゆえに/わたしは決して赦さない。彼らが正しい者を金で/貧しい者を靴一足の値で売ったからだ。

●アモス 4:1
この言葉を聞け。サマリアの山にいるバシャンの雌牛どもよ。弱い者を圧迫し、貧しい者を虐げる女たちよ。「酒を持ってきなさい。一緒に飲もう」と/夫に向かって言う者らよ。

●アモス 5:11
お前たちは弱い者を踏みつけ/彼らから穀物の貢納を取り立てるゆえ/切り石の家を建てても/そこに住むことはできない。見事なぶどう畑を作っても/その酒を飲むことはできない。

●アモス 5:12
お前たちの咎がどれほど多いか/その罪がどれほど重いか、わたしは知っている。お前たちは正しい者に敵対し、賄賂を取り/町の門で貧しい者の訴えを退けている。

●アモス 8:4
このことを聞け。貧しい者を踏みつけ/苦しむ農民を押さえつける者たちよ。

預言者アモスは、ヤロブアム2世の晩年に北イスラエルで預言者として活動していました。その当時、北イスラエルはソロモン王以来の全盛期を迎え、経済的にも最も繁栄し、多くの人が豊かな生活を享受していました。しかし、この繁栄の背後には富を積むための不義が蔓延し、それが原因で社会は腐敗と堕落に陥っていました。このような状況に対して、アモスが神から受け取った言葉は、どのようなものであったのでしょうか。(アモス 8:11-13)

●アモス 8:11-13
見よ、その日が来ればと/主なる神は言われる。わたしは大地に飢えを送る。それはパンに飢えることでもなく/水に渇くことでもなく/主の言葉を聞くことのできぬ飢えと渇きだ。 12 人々は海から海へと巡り/北から東へとよろめき歩いて/主の言葉を探し求めるが/見いだすことはできない。 13 その日には、美しいおとめも力強い若者も/渇きのために気を失う。


2. 現代において、人々は物質的な豊かさを享受している一方で、それだけでは解決できない飢えや渇きに苦しんでいます。その背後には何があるのでしょうか。(アモス 8:11)
今や科学技術が発展し、以前に比べて格段に便利で豊かな生活ができるようになっています。それなのに、人々が魂の深い喜びや満足を得られない理由は何でしょうか。過去と比べて自殺者が増加しており、先進国であるほどこの問題が深刻化しています。


3. 人々が物質的に豊かであるにもかかわらず、飢えと渇きに苦しんでいる理由について、聖書は何と言っているのでしょうか。(アモス 8:11) 神様のみ言葉を聞いたときに、私たちにはどんな変化が訪れるでしょうか。(詩篇 1:1-3、詩篇23:1-3) 私たちの魂をよみがえらせるために、み言葉を通して、偉大な神様の力を体験してください。そして、魂に吹き込んでくる豊かな命の息を味わってください。み言葉を聞くとき、私たちの魂が満たされる感覚を経験することができます。そして、表情も喜びで明るくなります。また、生きる喜びを得ることもできます。生きる希望が溢れてきます。生きとし生けるものすべてが愛しく感じられます。魂には驚くべき平安が臨みます。


4. 私たちの魂の状態について、見過ごしがちな点を、詩篇の記者は指摘しています。(詩篇 42:1) 私たちは、神様を切なく追い求めている魂の声に耳を傾けながら生きているでしょうか。それとも忙しい日々の中で乾ききった、息苦しい心を抱えているのでしょうか。言い様もない生活の忙しさと物質の豊かさの中にいるとしても、私たちの魂は神様をより切なく探し求めています。


5. 詩篇の記者は、神を見失い、神を避けながら生きる私たちに対して、神がどのように接しておられるかを歌っています。(詩篇 139:7-10)「神よ、私はあなたから遠ざかっていても、心の奥底ではあなたを切なく探し求めています。どうかあなたの御腕で私を抱いてください」と告白する私たちになるように願います。