1. マルコの福音書には長血をわずらった女性が登場します。 彼女は十二年もの長い期間、長血に苦しんでいました(マルコ 5:25)。彼女はその病から癒されるために、十二年間、医者という医者をあたりました。時間もお金も、持てるすべてを費やしましたが、病気が治るどころか、より深刻になる一方で、彼らから得たのはただ苦しみだけでした(マルコ 5:26)。

2. そんな彼女がどのようにして病気を治すことができたのでしょうか(マルコ 5:27)。彼女はイエス様に近づいて、イエス様の衣に手を当てました。すると、病気が完全に癒やされました(マルコ 5:29)。イエス様は、このような女性の信仰を大いに褒められました(マルコ 5:34)。彼女の信仰とは、どのようなものだったのでしょうか(マルコ 5:35)。なぜ、その女性がイエス様の衣に触れた行為が褒められたのでしょうか(マルコ 5:28)。この女性は自分が抱える問題を自分の力で解決しようとはしませんでした。もはやなす術がないことを心から悟り、最後の手段として、神様の御前に立ち返り、神様の力により頼みました。自分の問題を解決する道は、神様に立ち返ることだけであることを悟り、神様に手を差し伸べたのです。これこそ、イエス様がお褒めになった、彼女の信仰です。この女性はイエス様の御前に出てきて、病気が完全に癒される驚くべき御業を体験することになりました。彼女は新しい命を得ることができたのです。これは世の医者でも治せない深刻な病気でしたが、神様は彼女を癒され、イエス様は彼女に新しい命を与えてくださいました。

3. 前回のQTで学んだサマリヤ人の女性と今日のQTで学んだ長血の女性の共通点は何でしょうか？彼らは間違った対象に救いを求めましたが、真の夫であり、真の治癒者であるキリストに出会った人々です。間違った道を歩んでいましたが、再び正しい道に戻ってきた女性たちです。今日、多くの人々の問題は、間違った対象に救いを求めていることです。しかし、それらは、私たちの抱える問題を「根本的に」解決することはできません。なぜなら、世のものには限界があるからです。

4. 人間には誰でも愛への渇望があります。魂の癒しは、私たちが十分に愛され、信頼されることで癒されることができます。すべてのことが愛の欠乏から来るのです。それゆえ、私たちは何とかして魂の虚しさを埋めるために愛の対象を探し求めます。しかし、間違った愛は人生をさらに大きな泥沼と苦痛に追い込みます。最後に残るのは傷と後悔、そして絶望だけです。私たちの魂が根本的に神様に向けられるようになる時、私たちが何よりもまず神様を愛し、心からの愛で神様を愛そうとする時、神様は私たちに溢れる豊かさと潤いを与えてくださいます。私たちの魂の病が癒されるとき、私たちは本当の意味で幸せになることができるのです。

5. あなたは今、痛みの中にいますか？心に受けた傷、絶望、虚しさや孤独のゆえに苦しんでいますか？ それは他でもなく、神様を失ったために現れる症状です。ですから、私たちはこの時、父なる神様のもとに行かなければなりません。私たち一人ひとりが神様に出会い、私たちの魂の痛みが癒され、魂の渇きが解消されることを切に祈ります。神様だけが私たちのすべての必要を満たしてくださる唯一の方です。(詩篇 23;ピリピ 4:13)。